2010年1月31日日曜日

百子の花日記 34



1月31日 23日の花入れ。 愛らしいきらきらと輝く眼をお持ちで、ジャズを歌わせてみたいハスキーボイスの原陽子さん。会場の絵と併せて、黄色の薔薇を選びました。絵を拝見する前は、ヤドリギと黄色のカトレアと思っていたのですが、黄色の薔薇がマッチして良い雰囲気になりました。

西川孝次作 緑ガラス深鉢 黄色の薔薇 ヤドリギ

竹下駅近くの那珂川の土手に“桜かな?楓かな?”、その木の枝のV字になった処にヤドリギを見つけました。気をつけて上を見上げると、高い所で見つける事が出来ます。私が知っている町中に有ったそれは、平尾の一本木公園です。沢山のヤドリギを見る事が出来ます。呉々も見上げすぎて、何かにぶつかりません様に。福岡城跡には有ると思います。

今日は私の記念日! 

百子の花日記 33 番外編




1月31日 お正月の祝い膳。1月3日に年取りをしました。屠蘇一式、小山に盛りつけた塩、こぶ、するめ、干し柿を千切りにして、盆に載せます。年の若い順から屠蘇を祝い、こぶ、、するめ、干し柿を塩にちょっとつけて、それを重ねた手に頂き食します。大変厳かな気持ちになり、一つ歳を迎え、今年もつつがなくと念じます。喜ぶのこぶと子孫繁栄。末永く幸せが続く様、幸せである様に。K宅での年取り儀式。3回目ですが、毎年新たな気持ちにさせていただいており、これからも続けたいお正月の行事のひとつになつております。今回は息子もつれて参りましたが、いたく感動した様です。K御夫妻、ありがとうございます。 

E氏のお祝いと新年会。1月17日、宮崎の大学に奉職の為、転居されるE氏それに奥様Kさんと、一番新しいお友達K君をお迎えして、E氏のお祝いと新年会をしました。色紙が入っていそうな赤い包み紙を開けると、穴のあいた真っ黒な熊本産の海苔。赤と黒のコントラストに驚き、穴に驚き、大学の網戸で干したと云う話に笑い、ストーブの火でその海苔を焙る事から始まった楽しいパーティー。黒豆やちりめん、残りおでんに青菜を入れて、ナッツ入りのリンゴサラダ、百子ハム、ほかに海苔と椎茸の佃煮、えいひれ、キュウリの漬け物、繁枡の大吟醸で酒盛りです。おいしい酒と素敵な友人が集まって、楽しいお喋りや散歩で充実の一日でした。決めはYoshiの野菜いっぱいのお好み焼き。手際の良さにK君は見とれておりました。二枚目を食べた時には、さすがに皆、食べ過ぎでしたね。八朔入りヨーグルトを食べて、K君土産の一保堂のお茶をいただき、パーテイーも終わりに近づきました。良く笑いました。お話しが山盛りでした。海苔はとても香りが高くおいしかった。また食べたいです、Eさん。

2010年1月25日月曜日

原 陽子 個展始まる






初日の23日に作者の原陽子さんをお迎えして、2回目の“原陽子版画展”が始まりました。今回の作品は初回開催時の2007年当時、文化庁在外研修員としてアイルランド滞在中であった原さんが日本に帰ったあと制作されたものです。アイルランドの風景をモチーフに表現したもの、また以前から手掛けている花シリーズのほか油彩3点を含む、全体で25点ほどの作品を並べた小さな展観です。初日の夕刻には画家のMさんを始め、10人ほどの人が集まり楽しいオープニングパーティーも開かれました。

2010年1月11日月曜日

百子の花日記 32


1月11日 「成人の日」鈴懸本店。Nさんの漆器展会場で、2回目の花入れです。石の花入れの花も漆桶の花も、エアコンの暖房でかなりダメージがあると思っていたところ、意外に少なく安堵しました。花を水切りし、養生をしておきます。今日は庭で南天の実と、椿科に入るかどうか確かでない、ピンクの八重咲きの花を大きく一枝採りました。活けにくい縦楕円型の花入れに、今日も苦労しましたが、南天と初あらし、白梅を入れました。白梅はあと2日ほどすると綺麗に開き、会場の雰囲気を変えることでしょう。

韓国塩辛壷 南天の実 初あらし 白梅

鈴懸の和菓子 草餅、おはぎ、黒豆きなこのおはぎを買って御抹茶をいただきました。
今日もお疲れさま!!

2010年1月10日日曜日

Oさんへの手紙から





O 様 昨日はお疲れさまでした。無事東京へお戻りになった事と思います。さて、昨夜近所の小さな洋食屋「S」でN君と夕飯を食べました。その折、N君との話の中で今回の案内状に使われている「ふだん着の」という言葉が話題になりました。貴方にもお話しした様にこの言葉自体、現在の漆器の仕事とは真っ直ぐにつながりにくいイメージを持ってはいるものの、案外これから先の漆器が目指すべき方向性を暗示する言葉なのかもしれない、と云う話になりました。
昨日、貴方が会場を後にされてしばらくしてから、何処かの会社の社長さんがお出でになり、酒器その他を数点まとめて買って下さったらしいのです。決して安くはない漆器の値段を考えれば、売れる事自体は嬉しい事であるにしても、漆器の“これから”を考えると一人の社長さんより、十人の若者に顧客になってもらわなければなりません。その為にはどうしたら良いのか、何を作れば向こう側(若い人達の暮らし)に橋が架けられるのかを、“作り手”或は“売り手”として、もっともっと考えなければならないという事なのでしょう。N君の仕事は、技術的に見れば手堅い仕事で文句なく一級品ですが、漆器につきまとうあるイメージ(しいていえば、“ふだん着”と対極の“よそゆき”)からは、未だ逃れる事が出来ていない様に思うのです。 
職人として教えられた事を、誠実にやればやるほど「日常の暮らし」から遠ざかってしまう矛盾。その解決の為には、“作り手”として私達の暮らしを読み解き、その事に対する「答え」を具体的な「もの」として、“使い手”の前に差し出すのでなければなりません。簡単ではありませんし、すぐに形になるとは思えませんが、N君は「やって見る」と言ってくれました。若い彼の意欲に期待して、待ちたいと思います。

百子の花日記 31





1月7日 「鈴懸」本店での漆器展会場に花を入れました。あかりの足りない会場に色の華やかな花を入れたいと思い、友人のE・Mさんに椿いろいろと八朔みかんを、Yさんには花柚子とろう梅を頂き、柳橋市場で柚子とオンシジユームを用意しました。花を生け終わると、ようやく会場にお正月らしい雰囲気が出て来ました。

 朱大鉢    花柚子
 漆桶     数寄屋侘助 椿 オンシジューム ろう梅 
 韓国塩辛壷  椿いろいろ 紅白梅
 石のはないれ 薮椿 ろう梅

2010年1月8日金曜日

百子の初仕事





博多区・川端の「博多座」斜向かいにある和菓子屋「鈴懸」本店で、今日から福井県鯖江市在の塗師N君の初個展が始まりました。この催事のコーディネーターである知人のOさんが声を掛けて下さり、細君の百子が会場に花を生ける事になりました。数日前から、花の手配やら朱塗の大鉢に入れる予定の柚子を探したりして材料を整えた後、夕方会場に出向いて花を3カ所と、予定通り朱の大鉢に奉書紙を敷いて柚子を盛り込みました。私は唯一出来るお手伝い、物並べを致しました。漆器の数に比べて、それらを並べる棚が少なく大変でした。

2010年1月1日金曜日

明けましておめでとうございます



年末まで納品その他の用が終わらず、大晦日に店に出掛ける事になりました。当然、店も自宅も両方片づかず、ひどい状態で新年を迎える事になりましたが、多少の差はあれ「まー、毎年こんなものだ」と思う事にしました。納品の帰りに櫛田神社そばの焼肉屋「D」で、久し振りの食事をし、早めに自宅に帰りました。
帰り着いてから細君の“おせち作り”が始まって、五品ほどを作り終え年越しそばを食べたところで、ついに定席(テーブル下)でダウンです。このところ、毎晩2・3時間の睡眠で頑張って来たので無理ありません。その後の細君の奮闘ぶりを伝える、今日の朝(正確には昼頃)の食卓風景です。昨年、飽きずに私どものブログを読んで下さった皆様に、新年のご挨拶を申し上げます。
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。