2010年6月21日月曜日

ラオスH.P.E.の仕事・八女展始まる






昨20日から、八女の朝日屋酒店に於いて「ラオスH.P.E.の仕事・八女展」が始まりました。いつもの様に前日19日の午後、催事準備と物並べの為、朝日屋さんに出向きました。これまで、店内に陶器やガラスを並べた事はあっても、染織品は初めてです。どう並ぶのか見当もつかぬまま、展示用の板や道具類と一緒にラオスの木綿布や絹布を運び込みました。店に入ると、これまでの様子とはかなり違う店の片隅で、催事で並べる洋服(ラオスの生地を素材に、京都で洋服を作っている“RIPIN”の作品)の為に、高橋さんが“簡易更衣室”制作の真っ最中です。“角材で枠を作り、三面にベニヤ板を張り込んで、下に半畳の畳を敷く”計画の様ですが、それぞれの角材の接合が三寸程の丸釘だけなのですぐに抜けてしまい、なかなか形になってくれません。私もお手伝いをしながら、強引に斜めに釘を打ったりして悪戦苦闘の末、なんとか形になりました。また、ちょうど店に来合わせた木工業のSさんに、穴開けの手伝いをして貰った事もあって、午後10時30分過ぎ、なんとか無事に展示作業を終える事が出来ました。
場所が違うと、並ぶ物も違って見えるのが不思議です。
27日迄です。お出掛け下さい。

百子の花日記 60





6月21日 あじさい便。毎年恒例の紫陽花の荷作りが始まりました。近くは市内から、遠くは東京辺りまでお送りして、皆さんに楽しんでもらっています。バイロンベイまで送れるといいねー!

2010年6月18日金曜日

百子の花日記 59


少し前の事、友人のNさんからお誘いの電話があり、宗像市の彼女の嫁ぎ先のS寺まで梅をちぎりに行きました。6キロ近くの梅を収穫した後、一晩水に漬け灰汁抜きをして、水気を拭きます。去年は梅酒と梅干しを作ったので、今年は“氷砂糖漬”を作ることにしました。梅の実をヘギってタッパーに入れ、軽く塩をまぶし冷蔵庫で保管します。水が上がったら、氷砂糖を入れて紫蘇が出回るまで、待ちます。その後、紫蘇を入れて出来上がり。残った梅は、友人達にわけました。

百子の花日記 58




6月18日 今朝の庭。雨に濡れて、紫陽花がきれいです。見ほれてしまい、写真を取りました。今日は午後からたくさんの雨が降ったので、網戸を外に出し、雨に打たせて洗いました。梅雨時、恒例の行事です。赤いゴアテックスの合羽を着、赤い長靴を履いて紫陽花をたくさん切りました。今日一日の、私の作業です。楽しかったー!

2010年6月16日水曜日

百子の花日記 57





6月の花いろいろ。八重のドクダミ。深山の蛍袋。オオヤマレンゲ。シロダモの花。

2010年6月15日火曜日

百子の花日記 56


6月15日 1週間前の枇杷の収穫。この時期、私の住んでいるこの界隈はどこの庭にも、枇杷の実がたわわに実っていて、それを狙っているカラスが「カー、カー。」と、かしましい。電線に一列に並んで、「甘いカなー、まだ、早いカなー。」と、カラス語で品定めをしています。我家の少ししかない枇杷の実も狙われて、一羽のカラスが実をついばんでいるのを見つけました。食べるには少し早いけれど、収穫しました。「ざまーみろい!」

2010年6月12日土曜日

百子の花日記 55

6月12日 今日は梅雨入り。この1、2年髪を切った事がありません。髪を切ると5000円掛かるので、後ろに束ねてポニーテールでまとめています。今日、自分で前髪を切りました。Yoshiが帰って来て、私の母・モトにそっくりと笑うのです。89歳で逝った母に、私も近くなりました。つまるところ、お目出度くなって来たと云う事でしょうか?その母が元気だった頃、よくキャラブキを送ってくれました。一月前に私も真似をして、我が家の庭の蕗で作ってみたのですが、なかなか母の味になりません。なにしろ、お醤油が、野田のキッコーマンですからね。

2010年6月10日木曜日

百子の花日記 54



山陰旅行の最後の締めくくりは、温泉津のM窯です。仕事よりも花に興味の私は、ここでも花に巡り会いました。Tさんの御宅で見たコウホネに、また出会ったのです。「良いですねー!」と申しましたら、頂ける事に。「嬉しいー!」

百子の花日記 53






52に続いて、Tさんと出西のRさんに頂いた花・五色柳の花生けをご覧頂きます。上から、シシウド、五色柳、大山の田んぼの土手で取った鹿の子草。五色柳、コゴメウツギ、ムシカリ他。矢車草。ムシカリ。赤ショウマ。

百子の花日記 52





6月10日 鳥取の山本さんの案内で、5月30日に久世のTさんのお宅に伺いました。途中、浦富海岸近くの小畑3号墳で、私が会いたいと思っていた花、マンテマに出会いました。山本さんに、石棺より花なのかと呆れられましたが、私はとても嬉しかったのです。
20Cm程のナデシコの様な葉がついた草花です。写真が撮れなかったので紹介出来ませんが、少し株を頂きました。いつか、皆さんにお目にかける事が出来る筈です。そこから、2時間半かけてTさんの御宅に無事到着、Tさんのお花を拝見いたしました。珍しい深山の花が、山本さんの花入れにたくさん生けてあり、Tさんの花や土地にまつわる色々なお話も聞く事が出来て、楽しい時間を過ごす事が出来ました。お土産に矢車草とムシカリ、コゴメウツギ、イブキコデマリと赤ショウマ、蛍袋、シシウドなどの珍しい草花を頂戴しました。無事福岡に持ち帰り、養生して花生けを楽しみました。

上から、コウホネ。コゴメウツギ、ミツバウツギ、イブキコデマリ、かしわ、深山ヨメナ。白雲木。トチノキの花。

2010年6月6日日曜日

第3回 ラオス・H.P.Eの仕事展始まる






3回目になる、ラオス・H.P.E.の仕事展が始まりました。すっかり有名になったレンテン族の豆敷や、藍染木綿の仕事、或はクロタイ族のお蚕を育てるところから始まる絹布の仕事、そしてカム族の葛の編み仕事まで、多彩な仕事が揃っています。今日は夕方6時頃から、15人程の人達と一緒に、ラオスの写真を谷さんのお話し付で楽しみました。その後、20人近くの人達でオープニングパーティーも、にぎやかに続きました。

2010年6月2日水曜日

鳥取へ 3






30日の午後4時過ぎ、出雲に到着。宿に入るには早いので、旧知のZさんの御宅を探しました。奥さんのRさんは外出中でしたが、Zさんは自宅の屋根直しの最中でした。「どうぞ、どうぞ!」と云う事になり、お邪魔してZさんとお話ししている内に、Rさんも外出先の“山”から帰着。お茶と菓子で歓談の後、再会を約しお二人と別れました。

翌31日、10時頃に出西窯へ。お願いしていたものを見せて頂いたり、担当のMさんや先述のZさんと午後1時過ぎ迄あれこれの事を、お話しした後、参考になりそうな(そのまま写すと云う事ではありませんから、念の為)山本教行作“型起し黒釉六寸浅鉢”をお預けして、9号線を下り、久し振りに温泉津のM窯へ。窯焚きを控えて、Mさんは釉掛け。奥様は、4寸程の角皿の型起しの作業中でした。僅かばかりの物をわけて頂いた後、3種類の角皿を作って頂く様お願いをして、お茶を御馳走になりました。ここでも、細君はMさんから黄色い花の咲く“コウホネ”を頂戴し、嬉しかった様です。その後、一路太宰府を目指して車を走らせ、夜10時半過ぎ、およそ1400Km程の行程を無事に走り切り、自宅に辿り着きました。

写真は、上から浦富海岸近くの古墳時代の石棺。参考館で見たアフリカの壷(同じ形の物が参考館蔵の須恵器にあり、驚きました)。
そして、出西窯・無自性(むじしょう)館。
最後に、今回M窯でお願いした呉須釉8寸の“型起こし角皿”です。

2010年6月1日火曜日

鳥取へ 2






翌30日。今回の旅の大きな目的である岡山県真庭市の久世にあるT邸へ。Tさんは(おそらく)70代で、20年近く前の当店に於ける山本展の折、残雪の中から掘り出したと云う“うりはだかえで”をわざわざ届けて下さった事があります。今も周辺の山々に分け入り、野生の色濃い深山の草花を採取して、それらを山本教行さんの種々の“花入れ”に生けて楽しんでいられたのだとか。そして、今年の2月からは月に一度、自宅を開放したうえ奥様御手製の菓子で皆をもてなし、楽しんでもらう趣向を考えて評判を呼び、我々夫婦も山本さんに誘われて、日取りを調整し、出掛ける事にしたのです。

T邸は久世の町外れの山際の高台にあって、町を一望出来る素敵なところです。その日は、玄関から始まって居間、床の間そして廊下の2カ所に、様々な花器に生け込まれた15種程の草花が、一種“造形的”に生けられてあるのが印象に残りました。その後、居間で珈琲に和菓子2種を御馳走になり、また庭に出て様々な種類の珍しい草花をTさんから頂戴し、細君は大喜びでした。

鳥取へ 1




村松展の荷物・10ヶ口をようようの事で送り出した翌日の29日。山本展で残った作品を車に積んで、岩井窯がある鳥取の東部・岩美町まで出掛けました。出発は朝の7時30分。前回と違い、今回は全行程、私一人の運転です。 九州道から山陽道を経由して岡山に向かい、岡山インターの手前・岡山ジャンクションで岡山道に入り、中国道の津山で降りて鳥取・岩美まで。のつもりが、岡山ジャンクションで岡山道に入りそこねて、仕方なく山陽道の岡山インターで降り、53号線を延々と津山まで向かう羽目に。しかし、お天気に恵まれて、気持ちよく車の運転が出来ました。道路脇のあちこちに、九州ではあまり見る事がない桐の花が咲いているのが、印象的でした。智頭から無料の山陰道に乗った事もあり、岩井の山本さんの工房に、予想より早い午後3時30分頃、到着する事が出来ました。

荷物を下ろした後しばらくして、兵庫県の浜坂にある七釜温泉に連れて行ってもらいました。その後は恒例、山本家での楽しい夕食です。実家に遊びに来ていた2番目のお嬢さん家族4人と同席で、総勢9人の賑やかで楽しい夕食になりました。今回は、猪のスペアリブに、鯛の昆布じめ。そして、最後が小振りの(蒸した)ジャガイモをまるごと添えたビーフシチューです。ビーフシチューの入って来た6寸の“型起し”による黒釉浅鉢が、まるで中国あたりの古い仕事に見える素敵なもので(と云う事は、個人作家の仕事としては、作家の“顔”が見えにくい仕事でもある訳です)、心底感心したので完食(頂くからには)の上、褒めちぎってとうとう頂戴する事に(幾つかストックがあるとの事だったので)。皆さんにお目に掛けたい処ですが、見せたい人のいる「出西窯」に預けて来ました。で、いずれまた。