2013年3月29日金曜日

あった事会った人 2

中野展を終えたばかりの昨3月28日、鳥取と北海道からお客様4人が当店にお見えになりました。鳥取からは山本教行さんと二人のお弟子、北海道からは山本さんの熱心なファンだと仰るMさん。岩井窯の工房研修旅行を兼ねて小鹿田に行くついでに、奥様の房江さんのお料理を持って行くから当店で花見をしようと云うお申し出があったのです。連絡を頂いた後、桜の開花状況が心配でしたが、お向かいの山口さんの御宅の桜は満開からほぼ一週間、花冷えが続いた事もあって何とか持ちこたえました。持ち込まれた様々なお料理に貝汁やお握り、そしてお酒を用意して総勢十人程で、夜が更けるまでお喋りと料理を楽しみました。中野個展の良い締めくくりになりました。

外がそろそろ暗くなり始めた頃
美味しそうなお料理にお酒が並んで
皆が楽しみました

2013年3月24日日曜日

百子の花日記 202

薮庭の60歳の老木の桜と店の前の山口さんちの桜。

薮庭の桜
山口さんちの桜

2013年3月23日土曜日

第2回中野知昭個展のお知らせ その3

今回のお知らせは中野さんの作品紹介もさることながら、今を生きている私達の時代の食卓上で漆器を使い続けてもらう為に、作り手としての中野さんが、どんな工夫をして作品作りをしているのか、そのあたりをお知らせします。

画像を大きくして頂かないと見えにくいかもしれません。
中に細かい筋が見えます。塗り立ての仕上げに比べると、
使用の際の傷が目立ちにくい工夫です。

今回の新作の一つ。長手一段重のふたの表面です。
下地の麻の布目が御覧になれると思います。
珈琲盆、隅丸角盆の表にも同様に麻布が張り込んで
あります。一段重の蓋と同様、補強を兼ねて、
しかも傷があまり気にならない仕上げの工夫です。
溜め塗深鉢
めはじき木皿中心部の仕上げが御覧になれるでしょうか?
木地溜筋入り皿。中に施された細かい筋は、使う際に出来る
細かい傷を目立たせない為の工夫です。以上お話しして来た事は、
私達使い手側が漆器を使う際あまり神経質にならずに使えるように
との作り手側からの提案です。勿論、これらの工夫は中野さん
だけのものではない事をお断りしておきます。



2013年3月19日火曜日

第2回中野知昭個展のお知らせ その2

今回の個展に出品されている中野さんの作品を少し紹介します。

中野さんと話していて驚のは、椀を買って下さるお客様に対し、私が普通、やってはいけないと話している事を平気で“大丈夫!”と言い切ってしまう事です。たとえば新作一段重の使い方です。写真で見ておわかりの様に、簡単に上下に重ねる事が出来ため一段を二段にして使うのは、勿論なんでもなく出来る訳ですが、それ以外中野さんはなんと(!)中に食品を入れたまま冷蔵庫に入れて使っているとの事。つまり、私達が重箱や弁当箱として使わない時は、保存容器としても使える訳です。

それから、自作の椀について(売り手である私は一度も言った事がない事)、片付けが面倒な時に陶磁器やガラスは洗い桶の中にけっぱなし、という事も有りますが、中野さんは漆器の椀もそうしているとの事。積極的にそれをすすめている訳では勿論なく、そう云う非常識な(!)事も実は出来ます、という事なのです。丁寧な扱いは、道具としての漆器の寿命を延ばしますから、これまで漆器を買って下さるお客様に私はそうお話しして来ましたし、それ自体けっして今でも間違いではないと思っています。ただ、世間に流布している思い込みの高い高い壁を”ぶち破る”為には、このくらい大胆に言い切ってしまう事も必要なのでしょう。これは、作り手として自分の作った物に自信を持っている中野さんだから云える事です。

    六寸五分朱三段重 84000円 
 五寸五分朱三段重 63000円
朱・溜塗 長手一段重 26250円
   左 朱・黒四寸一段重(角) 16800円 
右 朱・黒五寸一段重(角) 18900円
   左 朱五寸一段重(丸) 18900円 
右 黒四寸一段重(丸) 16800円
   左 朱片口(大) 31500円 
右 朱片口(小) 29400円
黒・木地溜三ツ組鉢 18900円
左 日愉椀 (大)7350円(小)6825円  
右 丸美椀 (大)12600円(中)11550円(小)10500円 
丸美椀は下地に”布着せ”を施し、日愉椀はそれを省いたもの
三ツ組椀 21000円
   左手前 朱飯椀 7875円 左奥 朱つぼ椀 6825円 
右手前 朱しる椀 7350円 右奥 朱平椀 7350円
筋入皿(六寸)8400円(七寸)10500円(八寸)12600円 
朱面取皿(大)15750円(六寸)10500円 

百子の花日記 201

中野さんの会で花を入れました。
諸葛菜、ウズメ、レンギョウ、スズラン水仙
紫蔓草、クリスマスローズ
椿いろいろ
椿三種(一休椿、御所車、黒椿)、バイモ
バイモ、レンギョウ、ユキヤナギ

2013年3月18日月曜日

第2回中野知昭個展が始まりました

本3月18日、2回目の中野知昭個展が始まりました。それに先立つ17日には、中野さんが塗った応量器を使い、3回目の“出張割烹すなお”も行なわれました。今回は、季節の野菜や魚介類を“ぬた”や天婦羅さらには煮物などにして供し、参加した15人の方々の好評を博しました。さて、中野個展は数多くの椀類を始め、新作の応量器や一段重を中心に120種程の漆器が並んでいます。どうぞ御覧下さい。
一階のぞきには応量器が並びます
戸棚中央には津屋崎人形のお雛様
応量器を使った“出張割烹すなお”の様子
120点程の漆器が並ぶ会場風景

2013年3月14日木曜日

百子の花日記 200

記念すべき200回。
祝う様に新種の椿・三種も咲きました。200回目にして、やっと自分で写真を取り込み、文字入力が出来る様になりました。パソコンというシステムに巡り会ったのは、随分前になります。知人の処に有ったデスクトップ型で、シートの上でマウスを動かすと 、矢印が出てそれを操作します。で、動かし方がまずいと矢印が何処かに消えてしまい、画面に引き戻そうとマウスを動かしながら「エイヤッー!」と掛け声をかけたのが、つい先頃の事の様に思えます。

手軽なノートパソコンになり、花日記を書き始めて、以来100回・200回と続けて来たものの、いまだにパソコン用語やシステムにハラハラ、ドキドキし通しですが、何とか形になりました。好きな花の事だからここまで続けてこれました。ちなみに、このブログを入力した3月13日は歌手ニール・セダカの誕生日。ラジオから"恋の片道切符”が流れ、10代にタイムスリップ。「チュウチュウ、トレーン〜」とね。後は忘れちゃつたけど。その10代の頃には思いもしなかった機器類。それを使っている私がいる事が感慨深いです。でも、基本的に理解出来ず、何処か秘密めいたパソコンは好きではありません。

10年ぶりに原種の椿グランサムが咲きました
グランサムと意宇の里(おうのさと)
実生から新種のつばきが生まれました。
肥後椿と何か?なのですが