2015年10月22日木曜日

「第三回 中野知昭 個展」のご案内


来月11月7日(土)から15日(日)まで福岡 • あまねや工藝店で、また21日(土)から28日までは八女 • 朝日屋酒店で三回目になる河和田(かわだ)塗の塗師 • 中野知昭さんの個展を行います。7日初日の夕方からは、これまで漆器をお使いになった事がない方や、“使ってみたいけれど機会がなかった”と仰る方々の為に、中野さんの塗った“応量器 (おうりょうき • 主に禅宗の坊さんが使う六ヶ一組の塗りの食器、今回は五ヶ組) ”を使い、唐津市 • 鏡の日本料理「あるところ」の平河直(ひらかわすなお)さんに、季節の素材を使った料理を盛り込んで皆様にお楽しみ頂く料理会も計画しております。以下、案内状の文章原稿です。

福井県鯖江の在、河和田塗•中野知昭さんの3回目になる個展を行います。福岡では2013年3月以来2年半ぶり、八女では2年ぶりの開催になります。産地としては1000年以上の歴史を持つと言われる河和田(かわだ)ですが、他の漆器の産地同様、木地や漆など材料の手当や後継者の問題を抱える一方、作り手としての中野さんには、“いまの暮らし”を漆器の形に翻案すると云う最重要かつ困難な問題が託されている訳です。前回は応量器に挑み、今回は豊かな形の高台付きの皿や大振りな椀にその意欲が見える様な気がします。また、朱の二段重や弁当箱も手堅い仕事がそのまま外見に表れており、安心して使えそうです。新作を含む120種程の仕事を皆様どうぞご覧下さい。

初日午後7時頃から、中野知昭の応量器に“あるところ”平河直の季節の素材を使った料理を盛る料理会開催。7人限定。参加費5000円(税込)、詳細はあまねや工藝店までお尋ね下さい。


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