2017年4月25日火曜日

「大坪浩遺作展」準備中

案内状に使った“たんぼ” F15
今月29日から始まる「大坪浩遺作展」を前に、額に入っていない作品に額に代わる木枠を付ける作業を、ここ数日懸命にやっています。作品移動の際の事故を避け、見映えを良くする為の工夫でもあるので取りかかったのですが、大工仕事は久し振りとあって、要領を飲み込むまでが一苦労でした。出来の良くない処もありますが、そこは御容赦願うとして、ここ数日の成果(?)を皆様にご披露します。

“たんぼ”の大作二点 F20
“たんぼ” M20
三点ともS4、上の二点は共に“たんぼ”
下の一点は大坪の原風景、中国大陸
東北部の広大な平原に現れる“雲と雨”

2017年4月19日水曜日

「大坪浩遺作展」のご案内

油彩「たんぼ」53,5cm×65cm

現在、4月29日から5月7日までの予定で行う「大坪浩遺作展」の準備中です。これまで5月催事の企画は、皆さんが(羽を伸ばすのに)忙しいゴールデンウィーク期間中は避け、明けてから行って来ました。連休明けの5月10日から、今展を浦和の「柳沢画廊」でも引き受けて頂いた事等でこの日取りになりました。

’90年秋、熊本県小国町で行われた
第1回「古楽音楽祭」のシンボル
マークとして描かれたドローイング
パステルによる「裸婦」
大坪浩さんとは35年以上にわたるお付き合いで、御退職後、個展も二回引き受けて頂きました。2014年5月8日に85歳で亡くなった後、大坪さんの画家としての足跡を振り返る展観をなんとしても形にしたいと思って来ました。今回、ご遺族と柳沢画廊のご協力で、皆さんに 大坪浩さんの画業の御紹介が出来る事になり感謝しています。どうぞお出掛けの上、ご覧下さい。

2017年4月8日土曜日

第2回「暮らしの中の一枚の絵」展 始まります

本日4月8日から16日まで、2回目になる「暮らしの中の一枚の絵」展を開催いたします。種々の作品が揃いました。午前11時から7時まで、お待ちしております。どうぞお出掛け下さい。

一階のぞきの様子
R • ゴーマンの油彩。芹沢型染作品の
下絵に通ずる表現の様に見えます
名取さんの型染めによる函
柚木ドローイング
旅の歓び」コーナー
原画にタイトル文字型染め原画
2階から見た吹き抜け壁
「少年民藝館」表紙型染原画
柚木「型染めポスター」
芹沢の素描から型染絵までのコーナー
二階正面、柚木プリント各種
壁に掛かるのはR • ゴーマン作品
印度の仕事二点

2017年4月4日火曜日

「政庁跡」まで散歩に行きました


よく晴れた今日の午後、久し振りで百年池の堤を歩きその先の森を抜けて、坂本から「太宰府政庁跡」まで散歩しました。福岡市内と比べ2度程気温が違う事、しかもここの処、朝晩寒い日が続いた事も影響してか、百年池の山桜はまだ二 • 三分咲きです。ただ山桜の蕾が膨らんでいる事も手伝って、樹全体がボーット霞んだ様に綺麗でした。

 
ヤブツバキ 
森を抜けた坂本の桜
森を抜けた坂本の部落の、陽がよく当たる処に立つ桜はほぼ八分咲き。坂を下った太宰府政庁跡の桜は、五分から二•三分咲きでした。
 
政庁跡の桜

2017年4月3日月曜日

忘れられないもの 24
アフガン古鉢三種と陶碗二種


「工藝の世界で仕事を続けて来て、仕事冥利につきると貴方が感じるのは?」と聞かれたら、私の答えは一つです。「わくわくする様な美しい品に巡り会った時!」、そう答えるに違いありません。そんな品の一つ、今回御紹介するアフガンの古鉢を初めて目にしたのは、京都の輸入業者の薄暗い倉庫の中。25年程前の事です。
これらの古鉢は、西欧や中南米の焼物に多い軟陶(楽焼などの比較的低い温度で焼かれた焼物の事)と呼ばれるもので、その業者によれば、送り出す現地業者の梱包があまりにも杜撰(ずさん)であった為に、開けた荷の中は多くの古鉢が割れたり欠けたりしていて、ひどい状態であったと聞いています。私もこの時手に入れた十数枚の鉢を、後にほとんど金繕い(きんづくろい)に出しました。


ご紹介するこの三種の古鉢は数種の釉を白い化粧土の上に、筆ではない何かスポンジ様(よう)のものを押し重ねて様々な模様を作っています。他に筆の様なものを使って鉢の上に「点打ち」を施したものや素地に化粧土で模様を描いた上から三種(緑釉、黄釉、褐釉)の釉を掛けたもの、そして勿論それぞれの釉色の無地の鉢もあります。裏を返してみると、裏は無施釉で小さめの高台が付けられており、古鉢の長い使用時間を物語る様に、高台は随分すり減っています。鉢に施された模様から受ける印象と同じく、器形もゆったり大きくおおらかなもので、写真で見ると実際以上に大きく見えるのはそのロクロの所為かもしれません。(径約42cm 高さ約10cm) 


そして、手に入れた時期は異なりますが、同じアフガンの陶椀二種も御紹介しましょう。仕事としては、古鉢と同種の仕事で片方は緑釉の無地碗(径17cm 高さ7cm)、もう一方は化粧土で模様を描いた上から銅釉系統の薄青の釉を施したひと回り小さな碗(径15•5cm 高さ6cm)です。どちらも「茶」の茶碗として使ってみた事があります。緑釉無地碗は大振りの抹茶碗とほぼ同じ大きさ、小碗はそれよりもひと回り小さめです。
碗の中、見込みよりも心持ち外側に一本の線が引かれていて、それぞれの陶碗の景色を引き締めるのに大きく貢献しています。外は古鉢と同じく、二つ共に無施釉で口縁部が若干厚めの作りなので、お茶を頂く時にどうかと思いましたが、私はまったく気になりませんでした。「好き!」と云うのは、そんなものかもしれませんね。