2017年8月12日土曜日

多々納弘光さんの事


出西窯創業者の御一人で同人(どうじん)の多々納弘光さんが、6月29日に90歳でお亡くなりになった事を先日知りました。たまたま、あまねや工藝店創業38年目の7月1日が御葬儀で、鳥取の山本教行さんから電話で報せは受けていたのです。私自身、4年前の足の手術以来、車で遠くに出掛ける事がめっきり少なくなって、御自宅へのお見舞いにも伺わず失礼してしまいました。開店以前からのお付き合いを含めると45年以上に渡る御厚誼で、店を始めた’79年以降は展覧会や講演会などで、本当にお世話になりました。ある時期、私にとって出西窯をお訪ねするのは、なにより多々納弘光さんにお会いして話しをする、その楽しみの為でありました。

出西窯創業50年目の年。1997年から翌年の’98年12月に掛け、6回に分けて行った「多々納弘光連続講演会」(註 忘れられないもの27 • 28参照)の折には、「年金が頂ける様になったから」と、文字通り、手弁当で出雲から博多まで話しに来て下さいました。
それもこれも、ご自分の経験した事を後に続く人達に伝えなければ、と云う強い使命感に基づくものであったのでしょう。
有り難いご縁でした。謹んでご冥福をお祈りいたします。